投資用物件の資料には、ほぼ必ず「利回り」が書かれています。ところが同じ物件でも、表面利回りと実質利回りでは数字が大きく違うことがあります。この記事では、2つの利回りの違いと、リゾートヴィラ投資で数字を見るときのポイントを解説します。
表面利回りとは
表面利回り(グロス利回り)は、年間の売上を物件価格で割ったものです。
表面利回り = 年間売上 ÷ 物件価格 × 100
計算がシンプルなので、物件同士をざっくり比べるのに便利です。ただし、運営にかかる経費がまったく含まれていない点に注意が必要です。
実質利回りとは
実質利回り(ネット利回り)は、年間の売上から経費を差し引いた金額を、物件価格と購入時の諸費用の合計で割ったものです。
実質利回り =(年間売上 − 年間経費)÷(物件価格 + 購入時諸費用)× 100
実際に手元に残るお金に近い数字なので、投資判断ではこちらを重視するのが基本です。
リゾートヴィラで差が大きくなる理由
一般的な賃貸マンションに比べ、リゾートヴィラは表面利回りと実質利回りの差が大きくなりやすい傾向があります。宿泊施設ならではの経費が多いためです。
- 予約サイト(OTA)の手数料
- 運営代行費(集客、価格調整、ゲスト対応など)
- ゲストが入れ替わるたびの清掃費・リネン費
- アメニティや消耗品の補充費
- 水道光熱費、Wi-Fiなどの通信費
- プール・サウナ・ジャグジーなど設備の保守費
- 塩害や台風に備えた修繕費、火災・地震保険料
- 固定資産税
特に海に近いエリアでは、外装や設備のメンテナンス頻度が内陸より高くなることも想定しておきましょう。
利回りを見るときの3つのチェックポイント
1. 前提条件(稼働率・単価)を確認する
シミュレーションの利回りは、想定する稼働率と1泊あたりの単価で大きく変わります。その前提が周辺の実績と比べて妥当かどうかを確認しましょう。
2. 経費に何が含まれているかを確認する
「実質利回り」と書かれていても、どの経費まで含めているかは資料によって異なります。修繕費や家具の買い替え費用が含まれているかは、特に確認したいポイントです。
3. ローン返済後のキャッシュフローも見る
利回りは借入を考えない数字です。ローンを使う場合は、返済後に毎月いくら残るのか、稼働が落ちた月でも返済できるのかを合わせて確認しましょう。
まとめ
表面利回りは物件を比べる入口、実質利回りは投資判断の土台です。リゾートヴィラは運営経費が多い分、実質利回りと、その前提条件をしっかり確認することが大切です。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の収益や利回りを保証するものではありません。税務・法務の判断は専門家にご相談ください。